aespaやNCT・EXOなどの曲に登場する「KWANGYA」(クァンヤ)。
日本語に直訳すると「広野」ですが、SMエンターテインメント所属のアイドルの曲では日本語訳でも「KWANGYA」のまま、固有名詞のように使われます。
2022年6月にはK-POPアイドルとファンのコミュニティサービスを提供する、「KWANGYAクラブ」というファンクラブが開設されました。
まだまだ謎が多いKWANGYAですが、SM所属アイドルの曲に登場したのはいつからなのでしょうか?
今回は、KWANGYAに関連する曲とその歌詞を時系列順で紹介します!
- 2020年11月17日:aespa「Black Mamba」
- 2020年11月23日:NCT U「90’s Love」
- 2021年05月17日:aespa「Next Level」
- 2021年06月07日:EXO「Don’t fight the feelings」
- 2021年06月28日:NCT DREAM「Hello Future」
- 2021年07月14日:KANGTA「Free To Fly 2021」
- 2021年08月17日:WayV-TEN&YANGYANG「Low Low」
- 2021年10月05日:aespa「Savage」
- 2022年01月01日:SMTOWN「HOPE from KWANGYA」
- 2022年01月13日:MAX CHANGMIN「Devil」
- KWANGYA、行ってみる?
2020年11月17日:aespa「Black Mamba」
歌詞 | 日本語訳 | |
00:56〜 | 넌 광야를 떠돌고 있어 | 君はKWANGYAを彷徨っている |
02:16〜 | 넌 광야를 떠돌고 있어 | 君はKWANGYAを彷徨っている |
03:00〜 | 넌 광야를 떠돌고 있어 | 君はこのKWANGYAを彷徨っている |
初めてSMアイドルの曲で광야が「KWANGYA」と訳されたのは、aespaのデビュー曲である「Black Mamba」。
「君はKWANGYAを彷徨っている」という歌詞が3回出てくるのですが、3回目だけ日本語訳が「君は”この”KWANGYAを彷徨っている」に変わります。
MVを見てみると、1回目と2回目が電車の中で、3回目だけメンバーが宇宙のような幻想的な空間にいます。
その空間こそがKWANGYAと強調したかったのか、単純に最後のサビだからアレンジを加えたのか…ニュアンスの違いが気になりますね。
2020年11月23日:NCT U「90’s Love」
歌詞 | 日本語訳 | |
02:01〜 | 광야를 넘어 더욱 가까이 와 | KWANGYAを越えてもっと近くにいる |
「Black Mamba」から程なくして、NCT Uの「90’s Love」が公開されました。
2番のサビ前に「KWANGYAを越えてもっと近くにいる」という歌詞が出てきて、「Black MambaにもKWANGYAが出てきた!」とファンが気づいたのです。
同じアーティストの曲でKWANGYAが複数回出てくるならまだしも、aespaとNCTと2グループを跨いで出てきたのも注目を浴びた理由のひとつ。
KWANGYAと同様に、ローマ字で表記される「KOSMO」にも何か特別な意味があるのでは?という噂が流れ始めたのもこの頃です。
2021年05月17日:aespa「Next Level」
歌詞 | 日本語訳 | |
00:24〜 | 광야로 걸어가 | KWANGYAへ歩いていく |
02:10〜 | 광야의 것 탐내지 말아 | KWANGYAのもの 欲しがるな |
03:32 | 난 광야의 내가 아냐 | 私はKWANGYAの私じゃない |
「90’s Love」から約半年経ち、aespaが「Next Level」でカムバックしました。
「KWANGYAへ歩いていく」…どうやらaespaのメンバーは、KWANGYAへ徒歩で移動しているようです。
そして、「KWANGYAのもの 欲しがるな」という意味深な歌詞。この歌詞の意味はのちに公開されるSM Culture Universeの「ep2. Next Level」で明かされるのですが、今回は割愛します。
「私はKWANGYAの私じゃない」は、aespaのメンバーのae(アバター)と自分は同一人物ではない、という自己暗示のようなものに捉えられますね。
MVの01:23頃にKWANGYAが「37°32’40.2″N 127°02’40.0″E」にあると示すような映像があり、ファンが調べたところSMエンターテインメントの新社屋だと判明したことも話題になりました。
2021年06月07日:EXO「Don’t fight the feelings」
歌詞 | 日本語訳 | |
01:50〜 | 광야 위를 질주해 | KWANGYAの上を疾走する |
それまでKWANGYAはaespaとNCTの曲に出てくるものでしたが、ついにEXOの曲にも登場しました。
カムバック当日は、SNSで「EXOの曲にKWANGYAが出てきた!」と話題に。
グループ名や曲のタイトルだけではなく、KWANGYAがTwitterのトレンドに入る事態にまで至りました。
2021年06月28日:NCT DREAM「Hello Future」
歌詞 | 日本語訳 | |
00:43 | 온 세상과 저 광야 위로 후회 없이 사랑했다고 말하게 | 世界中とあのKWANGYAの上に 後悔なく愛したと言うよ |
EXOの「Don’t fight the feelings」から1か月経たないうちに、NCT DREAMの「Hello Future」が公開。
aespaの「Next Level」から畳み掛けるようなKWANGYAの情報量に、ファンは一周回って「今回も歌詞にKWANGYA入ってたわ」と冷静な反応を見せました。
EXOのときと同様、TwitterではKWANGYAがトレンド入りする事態に…。
2021年07月14日:KANGTA「Free To Fly 2021」
KANGTAの「Free To Fly 2021」の歌詞にKWANGYAは出てきませんが、MVの舞台がKWANGYAだとSM Congress 2021(47:27頃)で公表されています。
それまで概念でしかなかったKWANGYAの風景が明らかになったほか、NCTのソンチャンとaespaのウィンターがKWANGYAに到達したということで、ファンからは「おめでとう」なんて声も上がったとか…。
2021年08月17日:WayV-TEN&YANGYANG「Low Low」
テンとヤンヤンのユニット曲「Low Low」も、歌詞にKWANGYAは出てきません。
しかし、00:22でテンが持っているチケットに「From KWANGYA To KOSMO」と書かれています。
KWANGYAがSMエンターテインメントのお家芸と化しています。
2021年10月05日:aespa「Savage」
歌詞 | 日本語訳 | |
01:43〜 | I’m going 광야로 Game in | I’m going KWANGYAへ Game in |
01:50〜 | We gone 광야로 Game in | We gone KWANGYAへ Game in |
02:02〜 | 잊지 말아 여긴 바로 광야 | 忘れないで ここはKWANGYA |
2021年10月に公開されたaespaの「Savage」でも、やっぱりKWANGYAが使われていました!
「KWANGYAへGame in」「ここはKWANGYA」という歌詞から、aespaのメンバー全員がKWANGYAに到達してるとわかります。
個人的に、「Game in」というワードのチョイスが秀逸だなと感じました!
のちに公開されたSM Culture Universeの「ep2. Next Level」では、メンバーがBlack Mambaに作り出された「幻覚クエスト」に遭遇する様子が描かれています。
幻覚クエストはNext Levelの歌詞にも登場する言葉。「ゲーム」と「クエスト」は関連性が高く、「KWANGYAへGame in」=「KWANGYAで幻覚クエストが発生する」という意味に捉えられます。
2022年7月に出た「Girls」のMVでも、Black Mambaが倒された後のモニター画面に「Game Over」と表示されていました。
Savageの歌詞って、aespa本人を超える完璧な存在だと自負するaeの心境と考えると、すごくしっくりくるんですよね…!
2022年01月01日:SMTOWN「HOPE from KWANGYA」
「Hope from KWANGYA」は、SMエンターテインメント所属のアーティストがコラボして歌った曲。
2022年1月1日に行われたSMTOWNの最後に放送されました。
2022年のSMTOWNは「SMTOWN LIVE 2022 : SMCU EXPRESS@KWANGYA」というタイトルで、所属アーティストが仮想空間・KWANGYAに集結して行われるコンセプト。
「KWANGYAへ歩いていく」「KWANGYAの上を疾走する」と歌っていたアイドルたちが、ついにKWANGYAに集結したのです。
おめでとうございます!
2022年01月13日:MAX CHANGMIN「Devil」
歌詞 | 日本語訳 | |
02:38〜 | 뒤틀린 광야 속에서 | ねじれたKWANGYAの中で |
東方神起のチャンミンの「Devil」にもKWANGYAが登場しました!
まさか大先輩アーティストの曲に登場すると思っていなかったファンは少し困惑…(笑)
SMエンターテインメントは、全世代のアーティストを使ってKWANGYAブランドを広めていきたいようです。
KWANGYA、行ってみる?
2020年からSMペンの間で急激に話題になった「KWANGYA」。
aespaだけではなく、NCT・EXOなど、さまざまなグループの曲に登場しています。
いまだにKWANGYAが何なのか明確な答えはわかりませんが、SMエンターテインメントが目指すデジタル世界の舞台になる予感。
いつかファンもKWANGYAに行けるのでしょうか?
今後の曲にも期待大です!