歯を抜いたり、調整後の痛みに耐えたりと、大変なことが多い歯列矯正。
いよいよ矯正器具を外すとなったときは嬉しいものですが、ブラケットオフするときの痛みや衝撃が不安で落ち着かない人もいるでしょう。
ブラケットオフにどれくらい時間がかかるのか、どんな流れで行うのかなど、気になることが多いはず。
今回は、歯列矯正をしたことのある私が、ブラケットオフの痛みと流れについてお話しします。
器具を取る前は痛みに怯えていましたが、耐えられない痛みではないと思います!
ずばり、ブラケットオフは痛い
結論から言うと、ブラケットオフは痛いです。人によって痛みの程度や感じ方はそれぞれですが、多くの人が痛みを感じます。
ブラケットはペンチのような道具を用いて、力技で外すもの。歯に強い圧がかかるため、ツンとした痛みが生じてしまうのです。
歯の根っこがしっかり太い奥歯はそこまで痛くない一方、薄い前歯は「歯が折れてしまうのではないか」と不安になるほど痛みを感じます。
個人的には歯茎に埋まったアンカースクリューを掘り起こしたときの方が圧倒的に痛かったので、必要以上に怯える必要はなかったなと思っています。
ブラケットオフの痛みを和らげるために何ができる?
少しでも痛みを和らげるためには、ブラケットオフに慣れている人にやってもらうのが一番。
ササッと外してもらえれば、痛みは一瞬で済みます。
「今更言われても遅い」と思われるかもしれませんが、歯列矯正の患者さんが多い歯医者さんの方が慣れている人が多いでしょう。
私は歯列矯正をする人が多い病院に通っていました。
手慣れた様子でブラケットを取ってもらえたので、痛いのは10秒程度で済みましたよ。
ブラケットオフの日の流れ(体験談)
私は下の歯は部分矯正、上の歯は全体矯正(抜歯あり)をしていました。
上の歯よりも先に下の歯だけブラケットオフをすることになったので、かかった時間は40分ほど。
上下まとめてブラケットオフする場合は、1時間ほどかかると考えておくとよさそうです。
1. ブラケットをオフ!
ブラケットオフは、ワイヤーがついたままの状態で行います。これは、ブラケットがバラバラになるのを防ぐためなんだそう。
痛いことは把握済みだったのでそこまで驚きませんでしたが、メリメリとブラケットを剥がす音の迫力に驚きました。
正直、痛みよりも恐怖心と戸惑いの方が大きかったです(笑)
手慣れている先生だったので、ブラケットオフ自体は1分足らずで終了。前歯以外ではほとんど痛みを感じなかったため、「痛い!」と怯えていたのは10〜15秒のみでした。
2. 接着剤を落とす
ブラケットオフの後は、歯に残っている接着剤を削ります。
ガリガリ削るというよりは、目の細かいやすりでシャシャッと削られている感覚。
上の歯が下の歯のブラケットに当たらないよう、奥歯に材料をつけて高さを出していたのでそこも削ってもらいました。
左右の噛み合わせを確認しながら削ったため、そこそこ時間がかかりました。
3. 仕上げ
接着剤をある程度取ったら、別の機械を使ってさらに研磨していきました。
ガリガリ、ゴリゴリとした振動が頭蓋骨まで響く感じで、苦手な人はかなり苦手かもしれません。
舌で歯に触れた時、ザラザラとした感覚がなくなるまで磨いて終了です。
4. マウスピース(リテーナー)の型取り
研磨が終わったら、マウスピースの型取りをします。
ブラケットオフをすると歯が元の位置に戻ろうとしてしまうため、しばらくの間マウスピースで歯の位置を固定する必要があります。
粘土のようなものを歯に押し付けて型取りするのですが、これが結構気持ち悪い!
まず香りが独特で、口の中に大量に入ってくるので少し吐きそうになりました……。
2〜3分経つと固まって、型取りは終了です。
5. 出来上がったマウスピース(リテーナー)を受け取る
私は型取りを午前中に行ったため、当日の夜にマウスピースを受け取りました。
2日連続で病院に行って受け取る方法もあるようです。
あまり時間が空くと歯が後戻りしてしまうので、なるべく早く受け取るようにしましょう!
ブラケットオフは痛いけど、必要以上に怖がらなくてOK!
今回は、ブラケットオフの痛みや流れについてご紹介しました。
どうしても前歯は痛みを感じやすいのが難点ですが、「耐えられない痛みではない」と思ってもらえると嬉しいです!
必要以上に怖がる必要はないので、前向きな気持ちでブラケットオフを迎えましょう。