大学生という人生の夏休みを終え、新社会人となった人たち。私は、新卒1年目こそがうつ病になりやすいと考えています。今回は、新卒1年目でうつ病になり、2度休職をした私の体験談をお話します。
私が社会人になった2020年4月から、9月末までの備忘録です。
入社してからうつ病で休職するまでの体験談
新卒である会社に入ってから、休職するまでの体験談をご紹介します。
chapter1. 入社(2020.04~06)
私は、新型コロナウイルスの感染拡大によって大学の卒業式も職場の入社式も経験しなかった、コロナ世代のひとりです。
4月1日に着慣れないスーツを身にまとって、パソコンや社用携帯を受け取りに出社しました。
パソコンと携帯のセットアップが終わってから自宅に帰り、在宅勤務がスタート。
私は同期のいない部署に配属されたため、年の離れた上司数人と朝と夜にビデオ会議で顔を合わせるだけでした。
緊急事態宣言が明けて、6月からは週2日ペースで出社をすることに。
どんな服で行けばいいかな、ランチは何にしようかな、と考え、ようやく新入社員になれた気分でした。
chapter2. 異変(2020.07)
だんだん在宅勤務よりも出社をする頻度の方が多くなり、私は毎日異常なまでに疲れるようになりました。肩こり、首のこり、目の疲れなど…。
最初は在宅勤務が続いて体力が落ちたから仕方がないと思っていました。毎朝疲れが取れないなぁ…と鬱々とした気分で出社していたことを覚えています。
そして、疲労が溜まっていくにつれ、頭痛がひどくなっていきました。
マスクをしていて酸欠気味なのだろうか?マスクの紐で耳が痛くなり、そこから頭痛になっているのだろうか?
これまで頭痛に悩んだことがなかったため、どうしても我慢できない日は市販の頭痛薬を飲んで仕事をこなしていました。
chapter3. 1度目の休職(2020.08~09)
8月に入ると、朝から晩まで頭が痛いので頭痛薬が手放せなくなっていました。
外出するときは頭痛薬をカバンに忍ばせておかないと不安で仕方なく、思い返してみるとかなり依存していたなと思います。
どんなに休んでも疲れが取れず、マッサージに通ったり、休日にひたすら眠ったりしました。それでもダメでした。
上司に頭痛と疲れが酷いと相談しましたが、薬を飲めば痛みは治まるので働く日々は変わらず…。
薬に依存しながら生活をしていたある晩、私はこれまでに感じたことのない頭痛で救急車を呼びました。
しかし、「痛み止めを飲んで効かないのであれば今は夜だからどうしようもできない」と言われ、結局自宅で休むことに。
本当に痛くて、苦しくて、「3歩歩いたら倒れる」を繰り返しながら水を飲んだり横になったりして痛みに耐えていました。
次の日は仕事を休んで病院へ。CTR検査、MRI検査を行ったものの異常は見つからず、「ストレスが原因じゃないか」と言われる始末。
頭痛の原因は分からず、痛みを抱えたまま診断書を受け取って休職することになりました。
chapter4. 復職(2020.09)
8月末から休職をし、頭痛は一瞬で治りました。やっぱり仕事(ストレス)が原因の頭痛だったのだと、このとき確信しました。
仕事が原因であれば復職しても同じことの繰り返しなのではないか?転職した方がいいのだろうか?
だけど、お金がない……。
運の悪いことに、引越しと休職が重なってしまったため、私にはお金が全くありませんでした。
すぐに仕事を辞めてしまいたい気持ちでしたが、仕方なく復職することに。
周りの先輩方に「大丈夫?」と声をかけていただいて、作り笑いで「大丈夫です。ありがとうございます」と答える毎日。
楽しくなくて、苦しくて、私はこんな苦痛に耐えて働いていたんだと初めて気付きました。
そして、復職をして約2週間が経ったころ、私は生まれて初めて不正出血を体験することになります。
chapter5. 2度目の休職
不正出血とは、生理以外の出血のこと。1週間ほど続き、生まれて初めての経験だったこともあり不安になって産婦人科へ。
検査の結果子宮に異常はないとのことで、ストレスによるホルモンバランスの乱れではないかという結果になりました。
頭痛だけではなく、不正出血まで体験してしまうとは。
正直、自分の体の変化についていけませんでした。今まで健康で、元気に暮らしていたのに、どうしてこの数か月でこんなに体調を崩してしまったのか…。
私は、意を決して心療内科へ向かいました。
診断の結果、「うつ病に近い状態なので仕事は休んだ方が良い」と言われ、診断書を受け取りました。
びっくりしたのは、その後のカウンセリングで涙が止まらなかったこと。
仕事や過去のトラウマの話など、先生に辛いことを話していると涙がボロボロあふれてきたのです。
私って、こんなに疲れてたんだ。そう気付いたとき、やっと肩の力が抜けたような気がしました。
新卒1年目はうつ病になりやすい
私の体験から言うと、新卒1年目はうつ病になりやすいです。
最初から仕事はうまくこなせないし、学生の頃と比べて圧倒的に自分の時間が減るので戸惑う方が多いでしょう。
同期と毎日楽しく働けている!という方は良いですが、私のように在宅勤務がメインの人は仕事について悩むことが多いのではないでしょうか。
社会人1年目が大変なのはもちろんですが、鬱々とした気持ちを抱えたまま放っておくのは危険です。
うつ病になってしまう前に、気分転換をしたり、周りに相談したりしましょうね。
また、体調を崩してしまったとしたら、それは心と体からのSOSかもしれません。
単なる風邪だと決めつけずに、「いつもと違う」と感じたら病院へ行ってみてください。
新卒1年目でうつ病になったら、どんな手順で休職する?
会社によって手順はさまざまなので、人事の方や上司に相談するようにしましょう。
私の場合は、以下のような手順でした。
- 上司に相談する
- 人事の方に相談し、休職の可能性があると伝える
- 病院へ行き、診断書を受け取る
- 人事の方へ診断書を提出する(メール)
- 休職
長期で休職する場合は、休職願いを提出しなければならないこともあるでしょう。
会社によってさまざまなので、辛いかもしれませんが、ここは必ず確認しておくのがベストです。
どうしても辛い場合は、退職代行サービスを利用してもOK
自分で手続きを行うことすら辛い場合は、退職代行サービスを利用するという手もあります。
お金はかかってしまいますが、ストレスを軽減できるという点では課金する価値のあるサービスです。
会社とやり取りをすることが苦痛な場合は、検討してみてくださいね。
新卒1年目で休職することは悪いことではない
新卒1年目、新入社員の立場でも、休職することは悪いことではありません。
うつ病になるまで頑張ったあなたの心と身体を癒してあげるために、ぜひゆっくりと休んでください。
もしあなたが心を病んでいるなら、これ以上頑張る必要はありません!
怖がらずに病院へ行って、元気になれるようリフレッシュをしましょう。