化粧品の成分について詳しくなれる、「化粧品成分検定」。
美容への関心が高い人は聞いたことがあるのではないでしょうか?毎日何かしらの化粧品に触れているからこそ、成分を読めるようになってみたいですよね。
しかし、「難易度が高そう…」「意味がないって聞くけど本当?」など、疑問に思うことも多いはず。
そこで今回は、化粧品成分検定1級に合格した私が、化粧品成分検定の難易度や勉強方法、仕事への活かし方などについて解説していきます!
適切な化粧品選びができるようになったので、私はとても満足しています♪
化粧品成分検定とは?
まずは、化粧品成分検定の概要について知っておきましょう。
化粧品成分検定は、CILA化粧品成分検定協会が運営する民間資格。
化粧水・乳液・シャンプー・ボディソープなどに含まれる成分の役割・特徴などを覚え、成分表を見て「これは化粧水」「これはリンス」「これはクレンジング」などと判断する知識を得るための資格です。
TOEICのように決められた会場で受ける「会場試験」と、全国のテストセンターで受験する「CBT試験」の2種類がありますが、どちらも試験内容は同じです。
私は都心の会場まで行くのが面倒だったため、近所のテストセンターで受験をしました。
試験日程 | 申込期間 | |
第15回 | 2022年6月26日(日) | 終了 |
第16回 | 2022年12月11日(日) | 終了 |
第17回 | 2023年6月予定 | 未定 |
化粧品成分検定と日本化粧品検定の違い
化粧品成分検定とは別に、日本化粧品検定という資格もあります。
2つは混同されやすい資格ですが、全くの別のもの。
日本化粧品検定は成分だけではなく、化粧品にまつわる法律や肌の構造、さらにはヘアケア・ネイルケア・オーラルケアなど、かなり試験範囲が広いのが特徴です。
日本化粧品検定が「広く浅く」であるのに対し、化粧品成分検定は成分のみに特化したニッチな資格だと考えると良いでしょう。
私は日本化粧品検定1級にも合格しています。
個人的には日本化粧品検定の方が難易度が低く、一般的だと感じました。どちらも受験する場合は、先に日本化粧品検定を受けておくとスムーズに勉強を進められますよ!
1級・2級・3級の化粧品成分検定の合格率や難易度は?
化粧品成分検定の各級の合格率や、難易度について見てみましょう。
問題数(合格ライン) | 合格率 | 受験料金 | |
3級 | 10問(正答率90%) | – | 無料 |
2級 | 60問(正答率80%) | 68% | 6,600円 |
1級 | 70問(正答率80%) | 65% | 11,000円 |
化粧品成分検定2級・1級の合格基準は、正答率80%。2級であれば12問、14問しか間違えられません。
2級・1級ともに受験者の6割が合格していますが、美容に関する仕事をしている人が受験していると捉えると、知識ゼロから勉強をする人にはややハードルが高いでしょう。それぞれの級の例題が公開されているので、事前にチェックしてみてください。
ちなみに、化粧品成分検定の3級は無料で受験できます。問題のレベルは2級と同じなので、どの程度の知識が問われるのか試しに受けてみるのがおすすめ。
ちなみに、各級で問われる知識のレベルは以下の通りです。
3級 | 2級 | 1級 |
2級相当の成分知識問題10問(3択) | ・頻出の化粧品成分名・種類・機能を暗記 ・成分の表示名称・成分の種類の穴埋め ・全成分表示を見て、それがどのような化粧品か判断する | ・様々なパターンの全成分表を読み解く ・処方の背景、成分の配合目的を答える ・全成分表示の中で各成分が持つ役割を想像し、同じ役割を持つ別の成分と置き換える |
ちなみに私は5回ほど受けてやっと3級に合格しました。
例題を見たり、3級を受験してみたりした人ならわかると思いますが、かなり難易度が高いです…。
とにかくカタカナが多いので、例えるなら世界史の勉強をしているようなイメージ。
馴染みのない言葉ばかりが並んでおり、「絶対に合格するぞ!」という強い意志がなければ挫折してしまいそうです。
化粧品成分検定に挑戦!おすすめの勉強方法
化粧品成分検定の難易度の高さについて、ご理解いただけましたか?
ここからは、私が化粧品成分検定1級に合格するまでにやった勉強方法についてお話します!
勉強方法①公式テキスト&問題集を購入
まずは、CILA化粧品成分検定協会が販売している公式テキストと問題集を購入しましょう。
公式テキストは書店でも購入可能ですが、問題集は化粧品成分検定協会のHPからしか購入できません。
参考書も販売されていますが、購入するのは以下の3冊のみでOKです!
- 【改訂新版】公式テキスト(1,980円)
- 化粧品成分検定問題集<1級>(1,100円)
- 化粧品成分検定問題集<2級>(1,100円)
勉強方法②公式テキストを2回読む
公式テキストを購入したら、読書感覚で1冊丸ごと読んでみてください。
この時点で、どれくらいの成分名を覚えなければならないのかを把握しておくことが大切。知っている成分名が多かった人はラッキー!ですが、「こんなに覚えるの…?」と不安を抱く人の方が多いでしょう。
2-3周読めたら、ある程度成分への理解ができたということで、次のステップに進んでみてください。
勉強方法③成分名を見て機能を思い出せるようにする
テキストの成分名だけを見て、「保湿」「抗炎症」「洗浄」などの機能を思い出せるようにしましょう。
界面活性剤であれば、「カチオン」「アニオン」「両性イオン」のどれに属するかも思い出せるとベストです。
勉強方法④機能を見て成分名を思い出せるようにする
今度は反対に、機能や成分の説明を読んで成分名を思い出せるようにしましょう。
最初のうちは成分名はざっくりでも構いませんが、試験本番では記述解答もあるため、最終的には正しい成分名をパッと思い出せるようにしましょうね。
勉強方法⑤公式問題集・ドリルを解いて試験の傾向と概要を掴む
成分名と機能の暗記ができてきたら、公式テキストの最後についているドリルや、公式問題集を解いていきます。
問題を解いた後、間違った問題はなぜ間違えたのか必ず振り返るようにしてください!この工程が最も大事と言っても過言ではありません。
まずは一通り解いてみて、どのような形式で問題が出されるのか、どれくらい細かい問題が出るのかを理解しましょう。
勉強方法⑥公式問題集・ドリルの解答を暗記できるまで繰り返し解く
ここまできたら試験前の大詰め段階。公式問題集とドリルの問題や解答を丸暗記する勢いで、繰り返し解いてください。
化粧品成分検定の攻略法としてよく言われていることですが、本番に公式問題集やドリルと全く同じ問題が出されることがあります。テキストには載っていなくても、問題集に書かれている成分名や機能があれば必ず暗記してくださいね。
私はこれらのステップで約3か月勉強しました!
化粧品成分検定は意味ない?仕事への活かし方
ここまで化粧品成分検定の概要や勉強方法についてお話してきましたが、「仕事で役に立つ?」「履歴書に書くメリットは?」「意味がないって聞いたけど…」などの疑問を持っている人も多いはず。
私は仕事で役に立ったことがあるため、意味のある資格だと考えています!
とはいえ、人によっては意味のない資格になりうるというのも事実。化粧品成分検定を取得するのが向いている人・向いていない人の特徴について考えてみたので、どちらに当てはまるかご自身で考えてみてくださいね。
化粧品成分検定を取る意味のある人
上記のような人にとっては、受ける価値のある資格だといえます。
私の場合は美容に関する記事執筆をしているため、「知識のある人が書いているよ」と証明するために化粧品成分検定を受けました。
化粧品成分検定を取る意味のない人
化粧品成分検定は、上記のような人にはあまり意味のない資格でしょう。
まず、美容に関わらない仕事をしており、転職の予定もない人だと仕事で成分の知識を使うことがほとんどありません。
さらに、成分表を読めるようになったとしても、値段の低さやブランドの知名度を重視して購入する人には意味がないでしょう。
継続して買える値段のもの、使っていて気分が上がるものを選ぶのも大切です。しかし、成分が購入の決め手にならないのであれば、日常生活で役に立つ知識とはいえません。
化粧品成分検定を受けて「成分を読める人」になろう!
いかがでしたか?
今回は、化粧品成分検定について詳しくお話しました。化粧品成分検定は難易度が高いうえ、日常生活や仕事で活かせる人・活かせない人の差が大きい資格だと思います。
自分に必要な資格なのか、しっかりと考えてから受験するようにしましょう。
私は化粧品の成分を見るのが好きなので、受けてよかったと思っています!